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愛おしいキミに極甘な林檎を
第27章 婚姻届の行方

何の用かと思って恐る恐る見上げるとやんわりと微笑んだ顔を向けてくる。
「陸田以外はいたから土産を渡しておいた」
「えっ……、あっ…ありがとうございます。じゃあ陸田さんにも渡さないとですね」
「なんすか?」
ポテトチップスにチョコレートがかかっているお菓子が入った袋を渡すと陸田さんは両手に持って目を輝かせていた。
「うおー!チョコがかかってるやつじゃないですか!嬉しいですよー。ありがとうございまーす!」
「陸田のその土産でなな、乙羽と賭けをしていたんだ」
その話はストップ!っと言いたかったけど、変な所でに止めると陸田さんに余計に怪しまれそうで言えなかった。
まず、課長が私が言い出した些細な冗談をまだ覚えていたなんて予想外だ。

