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愛おしいキミに極甘な林檎を
第27章 婚姻届の行方

その言葉に耳を疑い、再び花壇の手入れに戻っていく那砂さんを追った。
「私の彼氏になにかあったんですか!?」
「那砂は知らなーい。昨日颯太くんが従兄弟くんと病院にいるって言っていたから風子ちゃんに言っただけ。
それにこれから友達と遊びに行くなら彼氏のことなんてどうでもいいでしょー?」
二人が急に病院に行く用事があると考えるなら、親族のお婆さんに何かあったからだろうか。
でも体調を悪くしていたソラ先輩の可能性もある。
そう思うといてもたってもいられなくなってきた。
「今すぐ詳しい事を教えてください!本当は遊びに行くんじゃなくて、いなくなった彼氏を探しに行こうとしていたんです!」
「だから、那砂は知らないから颯太くんに聞いてよ」
「そこをなんとかお願いします……!」

