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愛おしいキミに極甘な林檎を
第31章 未来への誓い

一緒に暮らした仲だ。姉のように慕ってくれている幼い二人を放っておくわけにはいかない。
祖父の家の近くに行き、探し回りながら仕事の終わる時間を見計らってソラ先輩に電話を掛けた。
「理人さんの弟と妹がいなくなったみたいなんです。今探しているんですけど、なかなか見つからないので帰るのが遅くなると思いますから先にご飯を食べていてください」
『俺も一緒に探すよ』
「ソラ先輩はダメです!大丈夫だとか言ってまだ熱があるんですから。ゆっくりしていてください」
電話を終えてから幼い二人が行きそうな近くの公園や図書館を探してもいなかった。
時間だけが刻々と過ぎていき、日が暮れると共に雨がぽつぽつと降ってくる。
早く見つけないと……。
焦り出した時、今度はソラ先輩から電話が掛かってきた。

