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愛おしいキミに極甘な林檎を
第31章 未来への誓い

『駅前の公園にはいなかったけど見つかった?』
「もう!休んでないとダメって言ったじゃないですか。雨が降っているんですし、風邪を併発させたら大変ですよ」
『人が多い方が見つかりやすいよ。それに風子には風邪を引いてつらい思いをして欲しくない』
「それでもダメです。必ず帰りますから家で待っていてください」
『分かったよ……。でも瀬戸内さんの弟は高いところが好きだったね。二人とも素直に言う事を聞くいい子だったし、知らない場所には行かないんじゃないかな』
「じゃあどこへ……」
『うーん。思い出のある場所とかどうだろう』
思い出のある場所……。
家の外で……、高いところがあって……、喜んでいた場所……。
一緒に出掛けたと言っても公園くらいだし、保育園付近も既に探しに行った。
その他に二人と行った場所と言えば……――――

