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愛おしいキミに極甘な林檎を
第31章 未来への誓い

「……泣き虫なのは子供の頃と変わらないね」
「だって……、私に二人のどちらかと結婚しろって……」
「結婚しろとは言ってないし、風子の幸せを考えた仮の話だよ。だから俺の気持ちは違う」
「なんですか……?本当の気持ちを教えてください」
ソラ先輩は大きな手で私の頬に触れてやんわりと笑みを浮かべてから口を開く。
「これからたくさん迷惑を掛けて、苦労させると思う。でもどうしようもなく風子のことが好きで、俺は風子じゃないとだめなんだ。
……欲張りだけど俺は風子と一緒に幸せになりたい」
「ううぅっ……、ソラ先輩……」
「だめ…かな……?」

