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愛おしいキミに極甘な林檎を
第31章 未来への誓い

首を横に振って否定した私は涙でぼやけた目でソラ先輩を見て微笑む。
そして頬を触れている手を両手で優しく包んだ。
「いつかこの手が動かなくなっても私がソラ先輩の右腕になってずっと支えていきます。……あなたが私をいっぱい愛してくれたように」
「ありがとう。……愛してるよ」
二人で笑顔で向き合った後、ソラ先輩に抱き寄せられて唇を重ねた。
何があっても支えていく覚悟はもうできている。
いつか本当に離れてしまう時がくるとしても……――――
静かに抱き合っている時に気付いたけど、いつの間にか雨の音が止んでいた。

