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愛おしいキミに極甘な林檎を
第32章 赤い林檎と甘い拘束

「ええっ!?この格好のままで食べるんですか!?」
どうなるのか予想もつかないまま、待っているとソラ先輩はりんごを切って持ってきた。
「お腹が空いたんでしょ?一日一個のりんごで医者いらずっと言うほどりんごには栄養があるらしいね」
「つまり、りんごダイエットということですか……」
「俺も風子の真似をして切ってみたよ。はい、食べて」
枷を外してもらえないまま口元にりんごを近づけられた。
よく見ると赤い皮が微妙に残っている。
私の真似をしたということはうさぎの切り飾りを作ろうとしたんだろうか。
きっと左手で頑張って皮をむいて切ってくれたんだ。有難く食べないと……。
口元に差し出されたりんごにしゃくっと食らいつく。
「美味しいです。寝たまま食べるのに罪悪感が湧きますが」
「ん?寝たまま何かを口に含むのなんて経験済みじゃなかった?」

