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愛おしいキミに極甘な林檎を
第33章 綺麗になったキミに……

「風子から誘ってくるなんて珍しいね。去年は行けなかったから行こうか」
「やったー!デートを楽しみに今週の仕事も頑張れそうです」
嬉しくなった私は椅子に座っているソラ先輩の首元に腕を回した。
ついでに向かっていた机の上を見ると、ノートパソコンを置いていて何やら作業をしていたようだった。
画面には解読不可能な文字が映し出されている。
「これはなんですか。……英語?」
「フランス語だよ。読める?」
「全く読めません……」
最近暇があれば勉強をしているから出張先でフランス語を使うのかな……。
そうなると行先はヨーロッパ……?
気になるけど、また行くなと言ってしまいそうだから掘り返してはいけない。
言い争いをしないためにもここはぐっと堪えた。

