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明日に架ける橋
第2章 秘めた想い
「・・・・君は、本当にじっとしておけないんだな」
髪に寝癖をつけたまま清人はキッチンに現れ、お弁当を用意している花憐に向かって呆れ気味に言った。
「外食はお金がかかりますから」
「出かける時ぐらいゆっくりしたらいいんだ」
「そんなに大したものは作ってません」
鮭のおにぎりと卵焼き、アスパラの肉巻きに、ほうれんそうのおひたしと漬物、それから
フルーツを何種類か用意しただけだった。
清人は文句を言いながらも卵焼きをつまみ食いして、美味しいと言ってもう一度手を伸ばした。
「・・・・体の方は大丈夫?」
清人がシンクに寄りかかりながら尋ねる。
花憐の頬と耳がわずかに赤くなる。
「大丈夫です・・・・」
清人はニヤつきながら、コーヒーをカップに注いで言った。
「俺の名誉のために言っておくけど、本来はもっと持続力がある」
なんのことを言っているのかわからず、花憐は眉をひそめた。
「君にはまだわからないだろうけど、慣れてくると女性は持続力を求めるんだ。男がさっさと射精して萎えちゃったら、しめしがつかない」
朝から性的な話をされて、花憐は更に顔を赤くした。
「私はそんなこと・・・気にしません」
「そのうち気にするようになる」
「気にしてるのは清人さんの方です」
花憐は少しムキになって返した。花憐はあの、’挿入の行為’を好きになれそうにないと
思ったからだった。
「気にするさ!俺が他人より秀でてることといったら容姿とセックスぐらいなものなのに。
やっぱり久しぶりにやるとだめだな」
「久しぶり・・・・・?」
清人は笑って花憐の顔をのぞきこんだ。
「君と結婚してから、誰ともしてない。君は信じないかもしれないけど」
清人の言葉を花憐は信じることができなかった。
「どうしてです・・・・?」
「どうしてかって?さぁ、どうしてだろうな。やろうと思ったらやれたけど・・・・」
驚きを隠せないで清人を凝視する花憐を見て、清人はわずかに微笑むと、着替えてくると
言って部屋に行ってしまった。
(誰とも・・・してないですって・・・・?)
髪に寝癖をつけたまま清人はキッチンに現れ、お弁当を用意している花憐に向かって呆れ気味に言った。
「外食はお金がかかりますから」
「出かける時ぐらいゆっくりしたらいいんだ」
「そんなに大したものは作ってません」
鮭のおにぎりと卵焼き、アスパラの肉巻きに、ほうれんそうのおひたしと漬物、それから
フルーツを何種類か用意しただけだった。
清人は文句を言いながらも卵焼きをつまみ食いして、美味しいと言ってもう一度手を伸ばした。
「・・・・体の方は大丈夫?」
清人がシンクに寄りかかりながら尋ねる。
花憐の頬と耳がわずかに赤くなる。
「大丈夫です・・・・」
清人はニヤつきながら、コーヒーをカップに注いで言った。
「俺の名誉のために言っておくけど、本来はもっと持続力がある」
なんのことを言っているのかわからず、花憐は眉をひそめた。
「君にはまだわからないだろうけど、慣れてくると女性は持続力を求めるんだ。男がさっさと射精して萎えちゃったら、しめしがつかない」
朝から性的な話をされて、花憐は更に顔を赤くした。
「私はそんなこと・・・気にしません」
「そのうち気にするようになる」
「気にしてるのは清人さんの方です」
花憐は少しムキになって返した。花憐はあの、’挿入の行為’を好きになれそうにないと
思ったからだった。
「気にするさ!俺が他人より秀でてることといったら容姿とセックスぐらいなものなのに。
やっぱり久しぶりにやるとだめだな」
「久しぶり・・・・・?」
清人は笑って花憐の顔をのぞきこんだ。
「君と結婚してから、誰ともしてない。君は信じないかもしれないけど」
清人の言葉を花憐は信じることができなかった。
「どうしてです・・・・?」
「どうしてかって?さぁ、どうしてだろうな。やろうと思ったらやれたけど・・・・」
驚きを隠せないで清人を凝視する花憐を見て、清人はわずかに微笑むと、着替えてくると
言って部屋に行ってしまった。
(誰とも・・・してないですって・・・・?)