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明日に架ける橋
第2章 秘めた想い
「自分でも・・・・醜い体だと思うんです。嫌で嫌で・・・・でも、忘れることはできません・・・・」
清人はそっと体を離した。
花憐のナイトウェアのボタンを外す。
清人は火傷を見るつもりなのだ。
花憐は逃げてしまいたいと思ったが、体を硬くして、
そのままじっとしていた。あまりの緊張に胸が張り裂けそうだった。
清人はブラを外すことはせず、右腕と右胸を指先で優しく撫でた。
花憐は目を瞑ってしまいたいのを堪えて、清人の顔をじっと見つめた。
右腕のボコボコと変形した皮膚の上で指が止まる。
「わざとこんな傷を負わせるなんて・・・・。人間のやることじゃない」
清人の目は怒りに燃えていた。
「君を結婚させないためにやったんだ。そうだろ?」
「・・・・そうだと思います。でも、結局は事故扱いで、あの人が咎められることは
ありませんでした」
清人は信じられないといった風に首を振った。
「明日になったら、別の場所に移動しよう。これ以上ここにいない方がいい。君の家の人たちとは俺が話をつけてくる」
清人の言葉に花憐は励まされ安堵した。それでも、清人に全てを任せてしまっていいのだろうかという思いもあった。
自分も一緒に行った方がいいのではないか・・・・。
清人にそう伝えると、清人はとんでもないと声を上げた。
「そんな奴らのところに、君を近づけるわけにはいかない。奴らが出ていくまで、君は府中に足を踏み入れたらだめだ」
清人はそう言うと、再び花憐の腕をさすり始めた。
花憐は思わず体を硬くする。
「・・・・痛むの?」
「痛みはありません。ただ・・・・誰かに触られることなんてありませんでしたから・・・・・」
花憐は腕を引いて隠そうとしたが、清人はそれを許さず、花憐の右腕にそっと唇をあてた。
ドキリとした。まさかキスされると思っていなかったからだ。
「清人さん・・・・!やめてください。いいんです、そんな・・・・」
「君はこの傷があるから、遊び人で節操のない男を選んだんだ。夫婦の営みを持たなくても
済むように。
他の女性との付き合いを認めたのは、自分のためだったんだね」
「・・・・・・・」
まさにその通りであった。花憐は返事の代わりに沈黙した。
清人はそっと体を離した。
花憐のナイトウェアのボタンを外す。
清人は火傷を見るつもりなのだ。
花憐は逃げてしまいたいと思ったが、体を硬くして、
そのままじっとしていた。あまりの緊張に胸が張り裂けそうだった。
清人はブラを外すことはせず、右腕と右胸を指先で優しく撫でた。
花憐は目を瞑ってしまいたいのを堪えて、清人の顔をじっと見つめた。
右腕のボコボコと変形した皮膚の上で指が止まる。
「わざとこんな傷を負わせるなんて・・・・。人間のやることじゃない」
清人の目は怒りに燃えていた。
「君を結婚させないためにやったんだ。そうだろ?」
「・・・・そうだと思います。でも、結局は事故扱いで、あの人が咎められることは
ありませんでした」
清人は信じられないといった風に首を振った。
「明日になったら、別の場所に移動しよう。これ以上ここにいない方がいい。君の家の人たちとは俺が話をつけてくる」
清人の言葉に花憐は励まされ安堵した。それでも、清人に全てを任せてしまっていいのだろうかという思いもあった。
自分も一緒に行った方がいいのではないか・・・・。
清人にそう伝えると、清人はとんでもないと声を上げた。
「そんな奴らのところに、君を近づけるわけにはいかない。奴らが出ていくまで、君は府中に足を踏み入れたらだめだ」
清人はそう言うと、再び花憐の腕をさすり始めた。
花憐は思わず体を硬くする。
「・・・・痛むの?」
「痛みはありません。ただ・・・・誰かに触られることなんてありませんでしたから・・・・・」
花憐は腕を引いて隠そうとしたが、清人はそれを許さず、花憐の右腕にそっと唇をあてた。
ドキリとした。まさかキスされると思っていなかったからだ。
「清人さん・・・・!やめてください。いいんです、そんな・・・・」
「君はこの傷があるから、遊び人で節操のない男を選んだんだ。夫婦の営みを持たなくても
済むように。
他の女性との付き合いを認めたのは、自分のためだったんだね」
「・・・・・・・」
まさにその通りであった。花憐は返事の代わりに沈黙した。