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明日に架ける橋
第1章 エスケープ
「私たちが戻るまでに家中の掃除を終わらせておきなさい。食事はケータリングサービスを
使うからいいわ。
あなたの不味い料理なんて恥ずかしくて出せませんから。それから裏庭のバラを全部取って
家中に飾って。それから・・・・」
花憐は、いちいちハイ、と頷いたが、心の中では逃げ出せるチャンスが来たという喜びと興奮でいっぱいだった。
岩田をさすがに家に置いておくことは出来ない。貴子は岩田に1万円札を何枚か渡し、今日は申し訳ないけど外で過ごして欲しいと言って送り出した。
岩田はチラと花憐を見たが、金を手にした喜びを顔に露わにして出ていった。
貴子と聖子は二人一緒に美容室へとでかけるようだった。
「晴彦、花憐が出ていかないよう、しっかり見張っていなさい。いいわね」
そう言って出ていった。
晴彦はすぐに部屋に戻るかと思ったが、掃除をする可憐にぴったりとくっつき、監視を緩めなかった。
かなりしつこく貴子に言われていたのだろう。
(どうしよう・・・。今がチャンスなのに・・・・)
使うからいいわ。
あなたの不味い料理なんて恥ずかしくて出せませんから。それから裏庭のバラを全部取って
家中に飾って。それから・・・・」
花憐は、いちいちハイ、と頷いたが、心の中では逃げ出せるチャンスが来たという喜びと興奮でいっぱいだった。
岩田をさすがに家に置いておくことは出来ない。貴子は岩田に1万円札を何枚か渡し、今日は申し訳ないけど外で過ごして欲しいと言って送り出した。
岩田はチラと花憐を見たが、金を手にした喜びを顔に露わにして出ていった。
貴子と聖子は二人一緒に美容室へとでかけるようだった。
「晴彦、花憐が出ていかないよう、しっかり見張っていなさい。いいわね」
そう言って出ていった。
晴彦はすぐに部屋に戻るかと思ったが、掃除をする可憐にぴったりとくっつき、監視を緩めなかった。
かなりしつこく貴子に言われていたのだろう。
(どうしよう・・・。今がチャンスなのに・・・・)