この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
明日に架ける橋
第1章 エスケープ
「やだ~。ワタシ、男専門だけど、あなたのことは本当に可愛いと思っちゃったわぁ~。
上唇の薄いアヒル口、うらやまし~」

榊がやたら褒めてくれるので、花憐は文子の姪だから気を使ってくれているとわかっていても、上機嫌になってしまって仕方なかった。

髪をふんわりと巻いてくれ、スプレーを全体にかける。艶やかな黒髪が花憐の白い肌によく映えた。

「靴はコレを履いてね」

ヒールが木目になっていて、足先に紫色の花のコサージュがついた靴だった。

「私、ストッキングまだ履いてなかった・・・!」

花憐が焦ってそう言うと、榊はいいのよと言った。

「生足でいいわよ。あたなの足、とっても綺麗。ちょっと細いけど、膝頭も綺麗だし、
全然問題ないわ」
「でも・・・」

素足でいると落ち着かない。それでも榊に説得されると、それでいいのかなと思うようになった。

「あなた、今日の一番の人気者になるわよ~。楽しみね~」
「榊さん、ありがとうございます。こんなに素敵に仕上げてくれて」
「やだ、仕事だもの。当然よ。あ、あなたに名刺渡しておくわね。コレ。何かあったらいつでも呼んでね♪」

花憐は両手で名刺を受け取った。

「榊 幸之助」

男らしい名前に思わず噴出した。

「あら、人の名前見て笑うなんて失礼ね。でも、あなた笑うととっても可愛いわ。
もっと笑った方がいいわよ。あなたじゃないわね、お名前聞いてなかったわ。教えてくれる?」
「有坂花憐といいます」
「まー!花憐ちゃん!?やだー。名前負けしないで良かったわねぇ。ほんとに」

あっという間に時間が過ぎ、19時になろうとしていた。
榊は慌てて花憐を送り出した。
久しぶりに大笑いさせてくれた榊に、花憐は心からお礼を言った。

花憐は文子の部屋を訪れる約束を思い出し、急いで文子の部屋へ向かった。
/159ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ