この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
明日に架ける橋
第1章 エスケープ
ノックをすると、すぐに返事があった。
少し照れくさい気持ちで着飾った姿を文子に披露する。

「まぁ、お姫さまみたいねぇ。とっても素敵だわ」

文子はソファに上半身を軽く起こして、横たわっていた。

「伯母さまは、音楽会にはお出になられないのですか?」
「私はもういいのよ。息子が主賓ですから、息子に全て任せてあるの」

そう言うと、ゆっくりと体を起こして、テーブルの上の箱を手に取った。

「こちらへいらっしゃい」

手招きして花憐を呼び寄せる。花憐は文子の目線に合わせて床に膝をついた。

「これをあなたにあげるわ」

そう言って、箱からきらびやかなダイヤのネックレスを取り出した。

「・・・・!」

あまりの輝きに、花憐は唖然としてそれを見つめた。

中心に大きなダイヤがあり、それを囲うようにして小さなダイヤがちりばめられている。

おそろいのイヤリングもあった。

「私には娘がいないでしょう。あなたに受け取って欲しいの」
「いけません。こんな高価なもの・・・」
「これはね、私が結婚するときに母がくれたの。あなたのお祖母さまね。私も娘ができたら
譲ろうと思ってたけど、娘は生まれたなかったし、嫁たちはもっと高価なものを身に着けてるからたいして喜んでもらえないのよ」
「伯母さま、でもこれはいただけません」

花憐は文子の手を押さえた。

「・・・そう。では、これはあとで処分するわ。もう私が持っていても仕方がないから」
「そんな・・・・!」

花憐は思わずネックレスを受け取った。

文子がふふ・・・と笑って、手を引いた。

「さあ、つけて見せて」
/159ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ