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明日に架ける橋
第2章 秘めた想い
清人は花憐に手を洗わせると、リビングのソファに座るように言って、コーヒーを淹れてくれた。

冷えた指先が、温かいカップで暖められていく。
一口飲んだだけでも、良いコーヒー豆から淹れたものだとわかった。

「おいしい・・・」

清人は花憐の隣に座り、じっと花憐を見ていた。

ス・・・と花憐の頬を指先で撫でた。

花憐はビク!としてさっと顔を引いて清人を見た。

「君はいったい、どんな生活をしてきたの?」

清人の疑問は当然のものだと、花憐は思った。
財産はあるはずなのに、花憐には金持ちらしい様子は全く見られない。
花憐は父が他界してから、清人に出会うまでの経緯を簡単に説明した。

「その・・・内縁の妻という人は、君に結婚されたら困るわけだ」
「その人の子供も、恋人も困ると思います。今頃、みんなで私を必死になって探していると
思います」
「そうだろうね」

清人が黙って何かを考え込んでいるようなので、花憐は正直に話してしまってよかったのか、心配になってきた。

「清人さんには迷惑がかからないようにします。何かあったら、私があの人たちと話し合いをしますから・・・」

暗い表情の花憐を見て、清人は微笑んだ。

「そんなことしたら、君は相当酷い目に合うんじゃないの?そういう奴らは、手段を
選ばないからね。
俺のまわりにも、金が絡んで人が変わったり、法律に触れるような酷いことをしている奴らはたくさんいる」

花憐は清人が危ない目に合うのではないかと心配しているのだった。
そんな心のうちを悟るかのように、清人は大丈夫、と念を押した。

「俺の仕事はね、裏の社会の人とも繋がってないと成立しないんだ。メリットもあればデメリットもあるけど、いざという時は命も守ってもらえる。俺のことは心配しないで」

清人は涼しげな表情でそう言うと、花憐をいきなりソファに押し倒した。

「・・・・・!?」

花憐は目を丸くして覆いかぶさった清人を見上げた。

「・・・男とつきあったことは?」

突然の行動と質問に、頭を混乱させながら、花憐はなんとか返事をした。

「あ、ありません・・・・!」
「じゃあ、セックスしたことも?」
「セ・・・・!?」
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