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明日に架ける橋
第2章 秘めた想い
黙っている花憐の唇に、清人がキスする。
花憐の顎を引いて、唇を開かせると、舌をそっと挿入した。

とたんに背筋にぞくぞくした感触が走り、花憐は体を硬くした。
清人のキスは官能的で、性欲を引き出すためにされているようなキスだった。

チュ・・・・チュチュ・・・・・


巧みに動く舌と唇に、花憐は夢中になって応えた。
体の芯が熱くなり、清人に抱きついて体を摺り寄せたい衝動に駆られる。

長いキスのあと、清人は唇を離して花憐の目を覗き込んだ。
花憐の瞳が潤み、そこに欲望があると確認すると、花憐の耳たぶを甘い噛みし、シャツの上から胸をやんわり揉み始めた。

硬くなっている両方の乳首を指で摘む。

「ぁ・・・・・!」

花憐は思わず仰け反り、小さく呻いた。

コリコリ・・・・スリスリ・・・・

ブラと乳首が擦れる感触と、清人の指に挟まれる刺激の心地よさに、花憐は驚き、逃げようとした。
清人は花憐の体の上に体重をかけ、逃げないように押さえつける。

耳を舌先でツツ・・・となぞられ、生暖かい口内に優しく含まれ、花憐はくすぐったさと妙な興奮で肩をすぼめた。

清人がシャツのボタンを外し始める。
花憐はハッとして、今度こそ全力で清人から逃れた。

「だめです・・・・!」

傷を見られたらという恐怖心から、花憐の表情は強張っていた。

突然抵抗を受けた清人は面食らった様子で花憐を見ていたが、花憐がこれ以上触れさせる気がないことを悟ると、諦めたようにため息をついた。

「君のガードは思ったより硬いね。キスは良くて、その先はだめ」
「・・・・・・」

清人は冷めたコーヒーを一口飲んで立ち上がった。

「君がその調子だと、俺は本当に他の女と関係を続けることになる」
「かまいません・・・」
「言っておくけど、俺の’交友関係’は君の想像を超えている。それを無制限に許すというんだな?」
「それが条件ですから・・・・」
「・・・・その条件を、俺はありがたいと思うべきなんだろうな」

清人は怒ったようだった。何も言わずにリビングを去っていった。

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