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明日に架ける橋
第2章 秘めた想い
清人はそう言うと、花憐を抱きかかえて二階へとあがっていった。

「ま、待ってください!いいです、一人で寝ます・・・・!」

花憐は清人の行動に戸惑い、清人の腕から降りようと暴れた。
しかし、体が軽く、力の無い花憐が暴れたところで清人は動じず、すぐに花憐のベッドへと
たどり着いた。

雲の隙間から月が顔を出し、部屋には月明かりが差し込んでいた。

横になった花憐の上に、清人が覆いかぶさる。
酔いで視界がぐるぐるとまわり、清人の顔をはっきり見ることができない。
花憐はぎゅっと目を瞑って、再び開き、なんとか清人の表情を読み取ろうとした。

月明かりに照らされた清人の青白い頬が、ゆっくりと近づいてくる。

「清人さ・・・・」

花憐の唇は清人の唇で塞がれた。清人の舌がひんやりと冷たく感じる。おそらく自分の口内が
とても熱いのだ。しかし、冷たいと感じたのは一瞬で、すぐに二人の体温は溶け合い、
清人の嵐のような熱いキスに翻弄された。

「ん・・・・!ぁん・・・・・!はぁ・・・・ッ!」

花憐はキスの合間に短い息をするのがやっとだった。まるで溺れてしまうのではないかと思うほど、清人のキスは激しかった。

花憐は清人にしがみ付き、必死になってキスに応えた。
清人が舌を絡ませてくれば、自分も舌を絡ませた。清人が唇を吸えば、自分は軽く噛んで応える。

ただでさえ熱くなっている体は燃えるように熱を発していた。
酔いが花憐の自制心を破壊していた。

苦しい程の欲望に襲われた。清人に強く抱きしめられたい、求められたい・・・・。

清人から漂ってくる香りをもっと嗅ぎたくて、花憐は清人の首筋に鼻を摺り寄せた。

清人の体がビク・・・!と震えた。

「・・・・・・」

清人は花憐の目を覗き込んで少し戸惑ったような表情をしている。
目の奥が熱く、ジンジンする。さっきよりずっと酔っているような気分だった。
瞳が潤み、膜がかかっているようだった。清人の顔がぼんやりしてくる。
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