この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
明日に架ける橋
第1章 エスケープ
『有坂花憐様

いかがお過ごしでしょうか。

長い間、連絡することなく過ごしてしまったことをお許しください。
あなたのことを気にかけていましたが、なかなか連絡を取る勇気が湧かずにいました。
ごめんなさいね。

私の近況といたしましては、一昨年夫を亡くし、今は足を悪くして一日中家の中で
過ごしております。

息子たちは皆元気に過ごしております。あなたが好きだった犬のロペも、老犬ながら
元気にしております。

さて、突然のお誘いで申し訳ないのですが、来る10月23日に、我が家で音楽会なる
ものを開きます。
大層なものではなく、気心知れた仲間たちが集まって、音楽を聴きながらお酒を飲んだり
会話を楽しむだけの会です。

ぜひあなたにも参加していただきたいと思っています。

若い方も大勢いらっしゃいますから、あなたにとって良い出会いをもたらしてくれるのではと思っております。

今まで何の連絡もせず、急にこんなお誘いをしてあなたは気分を悪くするかもしれませんね。

年老いて、歩くこともままならなくなり、夫や、父、母、あなたのお父様やお母様のいるところへ行くのも近いのだと安らかな気持ちになる一方、唯一気がかりなのはあなたのことです。

どうか一目でも、元気な姿を見せに来てくれないでしょうか。

音楽会は19時からですが、あなたとゆっくりお話がしたいので、早めに訪ねてくれると
嬉しいです。

待っています。

文子』

/159ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ