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アルルの夜に始まる恋
第3章 パリの小さな夜
あのデザイナーは下着のデザインもしている。それでプレゼントしてくれたのだ。
ロイは恥ずかしがる小夜を見て微笑んだ。

「見せて」

小夜は恥ずかしそうに小さく頷いた。
ロイがゆっくりとドレスを脱がす。

極上のレースで作られた下着は、ほとんど透けて中身が見える。

華の刺繍がところどころに施され、薄暗い部屋の中で見ると、まるで小夜の体に華が咲いたように見えた。

小夜の白く細い体に華が咲き、長く黒い髪がふんわりと垂れている。
まるで東洋の菩薩と西洋のマリアが融合したような美しさだった。

「信じられないくらい・・・美しいよ・・・」

ロイは感嘆の声をあげた。
小夜に近づき、喉元にキスする。

甘く、ほのかに薔薇の匂いがする。香水をつけてもらったのだろう。
小夜の鎖骨に唇を這わせ、甘噛みすると、小夜は小さくため息をついた。

レース越しに、小夜の胸の柔らかさを確かめる。
大きくないが、形のいい、張りのある胸を掌で包み込んだ。

小夜の背中を指を滑らせるよう優しく撫で、胸の下の少し浮き出た肋骨にキスする。
小夜はくすぐったさで身をよじった。

ロイの指が、小夜の小さいヒップに降りる。
ほとんと下着の役目をなしてないそれを、はやく取り去りたい気持ちになるが、我慢する。

ウエストから腰骨にかけて、ゆっくりゆっくりキスをする。
ロイは今まで女性の体をこんなにも愛しいと思ったことはなかった。
小夜の体をすべて記憶したいといった風に、丹念に愛撫する。

太もも、膝、脛・・・。
ロイのキスは小夜が愛しくてならないと伝えている。
ロイは肩膝をついて身を屈め、小夜の足を軽く持ち上げ、甲にキスする。

それはまるで、姫に忠実に尽くす中世の騎士を思わせる光景だった。

ロイは小夜を抱えあげると、ベッドにそっと体を横たわらせた。
小夜の頭を優しく撫で、額に、瞼に、鼻にそっとキスする。

小夜の目を見ると、黒く潤んだ瞳が強く訴えかけていた。

(僕も・・・君が好きだ・・・。愛しさで胸がはちきれそうだ)

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