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アルルの夜に始まる恋
第4章 繋がる心
カタン・・・
何か閉まる音がして、ロイは目を覚ました。
「ん・・・小夜・・・」
眠気と格闘しながら小夜を手で探る。
そこには誰もいなかった。
ガバッと起き上がり、部屋を見渡す。
「小夜!?」
返事はない。
ベッドから出ると、小夜の鞄がないのに気がつく。
サイドテーブルに置手紙らしきものをみつけ、ロイは手に取った。
『ロイ
とても素敵な時間をありがとう。
本当にお姫さまになったような気がしたわ。
あなたに出会えて良かった。
P,S 今回かかったお金は全てお支払いします。日本に帰ったら送ります。小夜』
ロイは手紙を握り締めた。
予感が的中した。ロイは急いで服を着替え、枕の下に隠しておいたものを手に取った。
それは昨日の夜、小夜が寝た後に鞄から抜き取った電車のパスだった。
こんなことがあるかもしれないと思い、チケットを隠しておいたのだ。
しかし、良く見るとそれはユーレイルパスではなく、航空券だった。
「・・・・しまった!」
これでは小夜は気がつかず空港まで行ってしまう。ロイは電車のパスさえ持っていなかったら、駅まで行って戻ってくるだろうと思っていたのである。
こうなったら空港に行くまでだ。
ロイは急いでホテルを出た。
何か閉まる音がして、ロイは目を覚ました。
「ん・・・小夜・・・」
眠気と格闘しながら小夜を手で探る。
そこには誰もいなかった。
ガバッと起き上がり、部屋を見渡す。
「小夜!?」
返事はない。
ベッドから出ると、小夜の鞄がないのに気がつく。
サイドテーブルに置手紙らしきものをみつけ、ロイは手に取った。
『ロイ
とても素敵な時間をありがとう。
本当にお姫さまになったような気がしたわ。
あなたに出会えて良かった。
P,S 今回かかったお金は全てお支払いします。日本に帰ったら送ります。小夜』
ロイは手紙を握り締めた。
予感が的中した。ロイは急いで服を着替え、枕の下に隠しておいたものを手に取った。
それは昨日の夜、小夜が寝た後に鞄から抜き取った電車のパスだった。
こんなことがあるかもしれないと思い、チケットを隠しておいたのだ。
しかし、良く見るとそれはユーレイルパスではなく、航空券だった。
「・・・・しまった!」
これでは小夜は気がつかず空港まで行ってしまう。ロイは電車のパスさえ持っていなかったら、駅まで行って戻ってくるだろうと思っていたのである。
こうなったら空港に行くまでだ。
ロイは急いでホテルを出た。