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君の瞳に映る白い花【おまけ追加しました】
第1章 思いがけないプロポーズ
悠は手放しで喜んだ。冬子が間に入って抗議する。
「理想高くなんかないわ。誰かと悠を比べたことだってないわよ」
「まあまあ、一度会ってみたらいいじゃない?せっかく悠くんがすすめてくれてるんだから、きっと良い人なのよ」
悠が自分を売り込んでいることなど当然知らない美代がなだめるように言った。
悠がにやにやと笑っている。冬子には悠が心の中であっかんべーしているように見えた。
(悪魔め・・・・・)
悠が玄関のドアを開ける。冷たい空気が部屋に入り込んできた。
「じゃーな、冬子」
「・・・・おやすみ」
「おばさん、また」
「おやすみなさい」
美代は玄関から出て悠の姿が見えなくなるまで見送った。
冬子は風呂に入る支度をしに寝室へと移動した。
小さなダイニングキッチンに和室が二部屋。
一応母の部屋となっている和室はこたつが置かれ、居間として使われている。
冬子も寝る時以外はほとんど母の部屋で過ごす。
「悠くん、会うたんびにかっこよくなるわね」
玄関のドアを閉めて美代が言った。
「お母さん、そればっか」
「美人は三日で飽きるって言うけど、悠くんに限ってはそんなことないわね」
美代はある程度悠の本性を知っているが、それでも悠のことがお気に入りだ。
しかし、まさか悠が冬子にプロポーズしたとは夢にも思っていないだろう。
「理想高くなんかないわ。誰かと悠を比べたことだってないわよ」
「まあまあ、一度会ってみたらいいじゃない?せっかく悠くんがすすめてくれてるんだから、きっと良い人なのよ」
悠が自分を売り込んでいることなど当然知らない美代がなだめるように言った。
悠がにやにやと笑っている。冬子には悠が心の中であっかんべーしているように見えた。
(悪魔め・・・・・)
悠が玄関のドアを開ける。冷たい空気が部屋に入り込んできた。
「じゃーな、冬子」
「・・・・おやすみ」
「おばさん、また」
「おやすみなさい」
美代は玄関から出て悠の姿が見えなくなるまで見送った。
冬子は風呂に入る支度をしに寝室へと移動した。
小さなダイニングキッチンに和室が二部屋。
一応母の部屋となっている和室はこたつが置かれ、居間として使われている。
冬子も寝る時以外はほとんど母の部屋で過ごす。
「悠くん、会うたんびにかっこよくなるわね」
玄関のドアを閉めて美代が言った。
「お母さん、そればっか」
「美人は三日で飽きるって言うけど、悠くんに限ってはそんなことないわね」
美代はある程度悠の本性を知っているが、それでも悠のことがお気に入りだ。
しかし、まさか悠が冬子にプロポーズしたとは夢にも思っていないだろう。