この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
月夜の迷子たち
第7章 忍び寄る闇
祐哉は紗奈の身体を引き寄せた。身体が冷たい。
「大丈夫・・・・・・落ち着いて・・・・・・紗奈、大丈夫・・・・・・・・」
背中を優しく撫でる。紗奈が苦しそうに喘ぐ。
祐哉は背中を撫でながら、何度も大丈夫と囁いた。
ようやく呼吸は落ち着いたが、紗奈の手を握るとゾッとするほど冷たい。
急いで病院に連れていかなくては・・・・・。
祐哉は毛布を紗奈に巻きつけた。
「祐哉・・・・さ・・・・・・・」
紗奈の目に涙が滲んでいる。
祐哉の心が締め付けられた。彼女にこんな思いをさせた自分の愚かさに腹が立った。
悲しませないと心に決めたのに、結局こうして傷つけてしまった。
「君を守る。命に代えても」
祐哉は紗奈を抱えて強く抱きしめた。
紗奈は安心したように気を失ってだらりと力を失った。
急いで車へ運び、一番近い病院へと向かう。
紗奈を失いたくない。
今度は自分が紗奈を助ける番だ。
「大丈夫・・・・・・落ち着いて・・・・・・紗奈、大丈夫・・・・・・・・」
背中を優しく撫でる。紗奈が苦しそうに喘ぐ。
祐哉は背中を撫でながら、何度も大丈夫と囁いた。
ようやく呼吸は落ち着いたが、紗奈の手を握るとゾッとするほど冷たい。
急いで病院に連れていかなくては・・・・・。
祐哉は毛布を紗奈に巻きつけた。
「祐哉・・・・さ・・・・・・・」
紗奈の目に涙が滲んでいる。
祐哉の心が締め付けられた。彼女にこんな思いをさせた自分の愚かさに腹が立った。
悲しませないと心に決めたのに、結局こうして傷つけてしまった。
「君を守る。命に代えても」
祐哉は紗奈を抱えて強く抱きしめた。
紗奈は安心したように気を失ってだらりと力を失った。
急いで車へ運び、一番近い病院へと向かう。
紗奈を失いたくない。
今度は自分が紗奈を助ける番だ。