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月夜の迷子たち
第8章 物語の続き
祐哉が紗奈の肩をぎゅっと抱いて言った。
「こんなことになったのは俺の責任だ。君は何も悪くない」
紗奈は違うと頭を振った。
祐哉が優しく背中を撫でる。
「君は精一杯生きてきた。一人で何度も立ち上がって、俺なんかよりずっと強くて尊敬してる。でも、一人でどうにも出来ない時もある。どうか俺を信じて頼って欲しい。二人で生きるってそういうことだろ?苦しい時こそ一緒に苦しんで一緒に乗り越えたいんだ」
(二人で生きる・・・・・・・二人で・・・・・・生きる・・・・・・・・)
紗奈は祐哉の言葉を何度も反芻した。
「俺と一緒に生きて欲しい」
祐哉のまっすぐな強い決意をたたえた眼差しに胸打たれて、紗奈は息することも忘れて祐哉を見つめた。
なんて心強い、力を与えてくれる言葉だろう。
「絵が・・・・・・絵が描けない私でもいいの・・・・・・?」
祐哉は優しく微笑んだ。
「絵が描けても描けなくても、君を尊敬する気持ちは変わらないよ。俺が愛してるのは君自身なんだから」
絵しか取り得の無い自分を、絵が描けなくても愛してると言ってくれた・・・・・。
紗奈の中にあった迷いや不安が掻き消えた。
紗奈の目から再び涙が溢れ出す。
今度は喜びの涙だった。
「私も・・・・・祐哉さんと一緒に生きていきたい・・・・・・!」
祐哉は紗奈の涙を拭うと苦笑した。
「・・・・・やっと受け入れてもらえたかな?」
祐哉は紗奈の頬に手を当てた。
「もう君の側を離れないからな。君はすぐにどこかに行ったり隠れたりするんだから」
紗奈は力なく口を開いた。
「ごめんなさい・・・・・・」
「勝手にどこかに行ったりしないって誓ってくれ・・・・・・。君がいなかったら、俺は生きていけない・・・・・・」
「こんなことになったのは俺の責任だ。君は何も悪くない」
紗奈は違うと頭を振った。
祐哉が優しく背中を撫でる。
「君は精一杯生きてきた。一人で何度も立ち上がって、俺なんかよりずっと強くて尊敬してる。でも、一人でどうにも出来ない時もある。どうか俺を信じて頼って欲しい。二人で生きるってそういうことだろ?苦しい時こそ一緒に苦しんで一緒に乗り越えたいんだ」
(二人で生きる・・・・・・・二人で・・・・・・生きる・・・・・・・・)
紗奈は祐哉の言葉を何度も反芻した。
「俺と一緒に生きて欲しい」
祐哉のまっすぐな強い決意をたたえた眼差しに胸打たれて、紗奈は息することも忘れて祐哉を見つめた。
なんて心強い、力を与えてくれる言葉だろう。
「絵が・・・・・・絵が描けない私でもいいの・・・・・・?」
祐哉は優しく微笑んだ。
「絵が描けても描けなくても、君を尊敬する気持ちは変わらないよ。俺が愛してるのは君自身なんだから」
絵しか取り得の無い自分を、絵が描けなくても愛してると言ってくれた・・・・・。
紗奈の中にあった迷いや不安が掻き消えた。
紗奈の目から再び涙が溢れ出す。
今度は喜びの涙だった。
「私も・・・・・祐哉さんと一緒に生きていきたい・・・・・・!」
祐哉は紗奈の涙を拭うと苦笑した。
「・・・・・やっと受け入れてもらえたかな?」
祐哉は紗奈の頬に手を当てた。
「もう君の側を離れないからな。君はすぐにどこかに行ったり隠れたりするんだから」
紗奈は力なく口を開いた。
「ごめんなさい・・・・・・」
「勝手にどこかに行ったりしないって誓ってくれ・・・・・・。君がいなかったら、俺は生きていけない・・・・・・」