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月夜の迷子たち
第8章 物語の続き
祐哉の切なげな囁きが聞こえ、紗奈は愛しい気持ちで胸がいっぱいになり、思わず祐哉の耳たぶに吸い付いた。いつも祐哉がしてくれるように耳たぶを舌と唇で愛撫した。
祐哉の耳たぶの柔らかい感触を舐めていると、紗奈の中の官能が刺激される。

「・・・・・・・ッ」

祐哉は耳が弱いのか、苦しげに呻いた。
左手で紗奈の乳首をきゅ・・・・と摘み、右手でクリトリスをクリクリ・・・・・と弄る。

「んッ!んんッ!」

祐哉の腰の動きが早くなる。

「ごめん、もう我慢できない・・・・・・」

祐哉はそう言うと、紗奈の膝をぐいと紗奈の胸の方に引き寄せるように押し付けると、力いっぱいペニスを紗奈の身体奥深くに打ち付けた。

「あ!あ!あ・・・・・・っ!」

鈍い痛みを感じたが、紗奈は幸せだった。
もっと突いて、もっと痛みを感じさせて欲しいと思った。

祐哉は快楽を迎えようと表情を歪めている。その色気のある表情をいつまでも見ていたいと思った。

ギシギシとベッドが軋み、月明かりで出来た二人の影が揺れている。

最後はキスして達して欲しい。
紗奈が祐哉の首に手を回すと、祐哉はその意思を汲み取って紗奈に深くキスした。

ガツ!ガツ!と身体を貫かれて、紗奈は涙を流した。
夢中でキスする。
どうやってこの気持ちを伝えたらいいのか。

愛しくて嬉しくて幸せだった。

祐哉の背中が強張り、全身に力が入っていくのが伝わってくる。。重ねあわされた唇の隙間から祐哉の呻き声が漏れたかと思うと、身体を硬直させて動かなくなった。

はぁ・・・・・はぁ・・・・・・

二人の乱れた息を落ち着かせるように月が雲に隠れる。

祐哉が自分の身体で絶頂を迎えてくれたことが堪らなく嬉しかった。

脱力した祐哉の身体がずっしりと紗奈に重なる。

呼吸が乱れて心臓のドクンドクンという振動が伝わってくる。

紗奈はぎゅ・・・・・と抱きしめて頬にキスした。

祐哉が紗奈から身体を離そうとしたので、紗奈は慌てて祐哉にしがみついた。
下半身がジンジンしている。
貫かれたからこそ感じる感覚だ。

まだこうして繋がっていたい・・・・・・。
祐哉の重みを感じていたい・・・・・。

紗奈の額にかかった髪を、祐哉が指で払いのけて整える。

チュ、チュと優しいキスを繰り返す。

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