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月夜の迷子たち
第6章 恋の炎
紗奈は頭がぼー・・・・っとしてしばらく何も考えられなかった。
下半身には先ほどの余韻が残っている。

「・・・・・・紗奈、かわいい・・・・・・」

祐哉の囁きが耳元で聞こえて、紗奈はようやく事態を把握した。
恥ずかしさと初めて体験したことのショックに祐哉の胸に顔を埋めてすすり泣いた。

「ごめん・・・・・でも、嬉しいよ」

祐哉は紗奈の素肌の感触を味わうようにゆったりと背中を撫でた。

「ほんと言うと、少し仕事でも問題があって・・・・・・。慣れないことやって、ちょっと・・・・・空回ってて・・・・・・。でも、君のおかげで元気出た」
「・・・・・・本当?」
「うん。来てくれてありがとう」

そう言って紗奈にゆったりとキスする。
本当は祐哉もこの先に進みたいはずなのに、紗奈を思って我慢してくれているのだ。

紗奈の太ももに硬いものがあたっているが、おそらくそれが・・・・・・。

「そうやって挑発すると、止められなくなるよ」

祐哉が苦笑して言った。
紗奈は気付かずうちに太ももを祐哉の硬くなった部分に擦り付けていた。

「あ・・・・・・ご、ごめんなさい・・・・・・」
「急に最後まではしないよ。ゆっくり・・・・・・進めばいいんだから・・・・・・」

そう言って再び唇を重ねた。
日が落ち、外が暗くなるまでキスは続いた。

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