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私の欠けているところ
第7章 それでもやっと見つけた世界は
その日ホテルで
二人の間に
それ以上のことは
無かったけど
それ以上のことを
してしまうのに
そう時間は
かからなかった
あの日から
俺達は
「してもいい?」
なんて言うこともなく
どちらかが
したいと思った時
「寂しい」
という言葉を合言葉に
いつでも
何度でも
キスをするようになっていった
そして
そのキスは濃厚になり
「時…やばい……」
あの日も
頭が
どうにかなりそうなほどの
キスをしていた
「んっ……っ…」
それは
ほとんど
俺の部屋で
あの日は
時が部屋に来た瞬間から
キスをしていた
その日
キスをせがんだのは
時で
前の日
アイツと会ったばかりの日だった