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私の欠けているところ
第7章 それでもやっと見つけた世界は
キスをしながら
ソファに座り
俺達は
抱きしめ合いながら
キスをしていた
「時…っ…マジ…勃つから…」
時はやっぱり
大人の女で
俺の思っていた
『何も知らない女』なんかじゃなく
「ん……ごめん」
俺はいつも
骨抜きになっていた
「なんかあった?」
いつも以上に
熱いキスで
俺は半勃ちになっていた
「昨日、亮ちゃんと会ったから」
「そっか」
時は
アイツと会ったあと
必ず俺に
キスをせがんでいた
そんな時を
抱きしめてやると
時は
「陸…」
と俺の名前を呼んで
ぎゅーっと
俺に抱きついた
「また後ろか?」
「ううん…」
「じゃあ
キスゼロ?」
「……」
「どした?」
「しなかった…なにも」
「なにも?」
「…なにも」
金だけかよ
時と知り合った頃
俺は
アイツが時と寝るのが
すげー嫌だった
その腹いせに
抱きしめたり
キスをせがんだり
してたようなところもある
けどその頃は
金もらうなら
抱いてやれよ!
という思考になってたから不思議だ
「もう一回キスしようぜ」
「いいの?」
「こっちのセリフ」
「え?」
「勃ってもいい?
キスしたら
もっとデカくなる。
引くなよ?」
「…うん」
「時……っん…」