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私の欠けているところ
第7章 それでもやっと見つけた世界は

said 時


「そんなことして
痛くねーの?」


陸はそう言いながら
ビールをテーブルに置き
私のことを
可哀想だと思ったのか
優しく私の肩を抱いて
髪をなでた


「痛い時もあるよ。
でもしばらくすれば
慣れるから」


「時は
抱かれたいのに
それじゃあ……寂しいな」


そう…寂しい

それでも亮ちゃんに
抱かれたい

身体目的だとしても
亮ちゃんが私を必要としてるその瞬間は
寂しさを忘れて満たされる


「…寂しいけど

嬉しいよ。

嬉しいけど


寂しいけど(苦笑)」



陸は
悲しそうな顔で
私を見つめていた

きっと

おかしな女だと
思ってるんだろう


そう思われても
仕方ないし
そう思われて
当然


私は

欠けてるから…


「結局寂しいんじゃん」



「そうね(苦笑)

だから

いっぱいキスして
ごめん」



「いいよ。
俺もしたいんだから」


「陸…」


「ん?」


「ひとつ
秘密教えて?」


「あ…覚えてた?
その約束」


「覚えてるよ」


そう言うと
陸は
困った顔をしながら
私の腰のあたりを
抱き寄せた


「あのさ」


「うん」


「俺さ」


「うん」


「女の子いかせられる」


「え?」


「そんな気がする」


「気が…する?」


「時なら触りたいし
いつも勃つし」


「ちょ、ちょっと待って陸」


陸の考えてることは
その先を聞かなくても
予想ができた

亮ちゃんの代わりに

私を…
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