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私の欠けているところ
第8章 泥沼のような地獄だった
said 時


「濡れてる」

陸は
いたずらな顔で
そう言いながら
私を見つめ

指は
その滑りを楽しむかのように
そこを執拗になぞった

「りっ…」

久しぶりに
人に触れられる感覚

私だけを見つめる
陸の眼差し

「気持ちいい?」

大人のようで
子供のような
陸の声


私は

もう
このまま
溺れてしまいたい


「…気持ちい…」


気持ちいいだけじゃない

陸が
指の動きを早めれば
すぐにでも


いきそう


「もっと
してやるから」


そう言うと
陸は
私からショーツを脱がせた


何をしようとしてるのか
もちろん分かってる


されたい

して欲しい



でも…


「陸、指でいいの

私は
男じゃない」


半分身体を起こして
抵抗すると
陸は
私に一度
舌を大きく出して見せた


「そんなの知ってる

ヨダレが出そうだ」



「あっ」


私は陸に
腰を引かれ
陸はあっという間に
私の溢れる蜜を
舐め上げた


「ぁっ…っ」


不慣れな仕草で
愛撫したかと思えば
突然
雄のように振る舞う陸

その舌は
すぐに
小さく硬い場所を捉え
一気に私を攻めた

「ぁ、あっ……っん…ダメっ」


気持ちいい

自分でするのとは
全く違う

陸に
舌で転がされると
私の絶頂感が
一気に押し寄せてきた


「も、いっちゃう

陸っ、もっ…あ、ぁ、ぁ

いっ…んっっ」




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