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私の欠けているところ
第8章 泥沼のような地獄だった

恥ずかしい
あまりにも短い愛撫で
いってしまったことや
激しい痙攣が
妙に恥ずかしい
でもその余韻は
たまらなく気持ちよくて
私は
それを味わうように
目を閉じていた
そして
あぁ
もっと我慢すれば良かった
陸に
もっと
焦らしてもらえば良かった
という思いが
陸の『いかせる』という言葉とともに
頭の中を駆け巡っていた
満たされる時間が
終わってしまう
私は
いってしまったんだから
「時…」
耳元で
陸の声が聞こえた
目を開けると
陸は私を見つめながら
「舐められるの弱いの?」
なんて囁く
私をいかせたことに
満足しているのか
まるで
子供が自慢しているみたいな
顔をする陸が
たまらなく可愛いい
「……久しぶりだったから…
なんか恥ずかしい…」
「俺も久しぶり」
「あっ…」
陸は突然
私を見つめたまま
溢れる蜜の奥に
指を入れた
「この感触も久しぶり」
また
少し悪戯な顔をした陸は
身体を起こし
いったばかりで
まだ敏感な場所を
また舐めながら
指で中を刺激しはじめた
もうおしまい
そう思っていた愛撫が
まだ続くと思うと
嬉しくて狂いそうになる
陸の指は
的確に触れて欲しい場所に触れ
私を
もう戻れないところまで
連れて行こうとする
ゆっくり
そう
ゆっくり長く
この時間に満たされたい
それなのに
陸に翻弄され
陸の刺激に
敏感に反応する
だめ
ほんとに
いっちゃう
もっと
もっと深いところへ
「陸っ…も、あっ、ぁ…
いっ……いっく…」

