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私の欠けているところ
第8章 泥沼のような地獄だった
ただ
いちゃいちゃしてるだけじゃない

あの時は
色んな話もした

珍しく時は素直で
俺に
話したことの無い話を
沢山してくれたんだ


「なぁ、時」


「ん?」


「なんで時ちゃんって
言われるの嫌なんだ?
俺、ちょっと
そう呼びたくなるとき
あるんだけどな」



「嫌なこと思い出すから。

嫌いな人に

そう呼ばれてたから」



「そっか。

どんな人?」




「毛深くて

太ってる人」



「なんだよそれ(笑)」



「手にも指にも
毛が生えてるの。

最悪」



「よかった
俺、太ってもいないし
毛深くもねぇ」


そういえば
アイツも
痩せてたっけ…


「私
太ってて毛深い人とは
こんなことしない」


「こんなことって…」


と、乳首を触ると
時は
「きゃっ」と
小さな声を出して
笑った


「可愛いな」


「可愛いのは陸だよ」


「可愛いって言うなよ。
俺は子供じゃないって言ったろ?
てゆーか
子供じゃなかったろ?」


「…あ…うん」


「ごめんな?デカくて(笑)」


「もう(笑)」


「なぁ、その嫌いな人って
元彼?」


「ううん、違うよ」


「そっか」





「私のね」




「うん」








「おじさん」




そう言うと
時は
俺にキスをして
舌を絡ませた


そのキスは
どんどん深くなって

あっという間に
俺はまた
硬くなり


そして
時も
濡れていた


どちらともなく
舐め合い

そしてまた
お互いがお互いを
絶頂させ



その日



俺と時は

挿れないセックスをしたあと

裸のまま

朝を迎えたんだ

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