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第1章 『再会』から

それにしても
不思議なもんだよな

男の出現に
俺は猛烈に凹んでたんだけど
そんな深海さんでも
見てたいと思ったんだよな

なかなか会えない人だからさ
少し離れたところからでも
仕草の一つ一つを
見たかったんだ


結局それが
功をそうするなんて
思いもしないで…


その時の様子はこうだ


男を振り向いた深海さんは
とても嬉しそうに
男と目を合わせていた

見たことのない笑顔で
俺は舌打ちをしたっけ


それから男が話をはじめて
しばらくすると
深海さんは少し戸惑いの顔を見せた

ちょっと
心配してるような表情で
俺が深海さんを心配になる

けど
俺の出る幕はなく
深海さんは
その男に髪を撫でられ
慰められている様子だった

くそっ…なんかムカつく

さすがにイチャイチャしてんのなんて
見てられない

そう思った俺は
もう帰ろうとしたんだ

けどその後
見てしまったんだ

深海さんが
財布から金を出して
その男に金を渡すところを