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私の欠けているところ
第11章 時を捕まえたときにはもう…

何が大丈夫なんだろう…
あれ?
俺が聞いた
時の話は
なんだったんだっけ…
確か
おじさんに
変なことされて
家族に冷たくされて
それで
満たされるために
男と寝て…
それなのに
もうセックスはしないとか
アイツと別れるとか
時
何言ってんだろう
てか
あの話…
ほんとだったのか?
いや、今の話が
嘘なのか?
俺は
時の言葉に固まってしまってる間
色んな事を考えていた
目の前の時は
妙に笑顔で
さっき
玄関で俺を突き飛ばした
時とは思えず
俺に帰れと
もがいていた
時とも思えず
まるで
心を壊してしまった人のように…
えっ…
心を
壊した?
そう気がついた瞬間
俺の心臓が
ドクンと音を立てた

