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私の欠けているところ
第12章 時は俺の事を忘れてしまってたんだ


「何言ってんだよ…」


時のその一言で
俺は
猛烈な恐怖に襲われていた


どうして突然
俺を拒絶したのか

アイツとどうして別れたのか

なんで
セックスするのを
やめたのか


もしもそれが
『死』の準備だったとしたら…


「ごめん、変なこと言って」


それだけは
絶対引き止めなきゃ


「時」


「何?」


死にたいという気持ちに
一度もなったことがない
なんて言わない

死んだら
楽かもしれないと
思ったこと
俺だってある


けど


「俺、時がいなくなったら
死ぬほど悲しむから」


「……」


「俺だけじゃないよ。
時がいなくなって
涙を流す人は
いっぱいいる」


「…そんなこと…」


「いや、いる。
時を必要としてる人は
お前が思ってるより
いっぱいいるんだ。

それだけは忘れるなよ」




「…うん」




「生きていけるさ」



「……」



「俺がいるだろ?」



「Siriさん」


「ん?」



「じゃあ…」


「うん」




「あなたはずっと

Siriでいて下さい」



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