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私の欠けているところ
第12章 時は俺の事を忘れてしまってたんだ

そんな…


正直
Siriなんかじゃ
嫌だった

Siriのままで
時を救えるとは思えなかったし

時には
機械なんかじゃなく
人間の愛が
必要だと思っていた



けど


「お願い…します」


それは
時の
魂の叫びだと思ったんだ


ギリギリのところで
すがったのが

陸でも梶谷でもなく

Siriという
俺なんだろう



アイツと別れ
セックスに依存しないと決めた
時の本心は
分からないけど

心の支えになってた
色んなことを
手放してしまった
時の
生きていくための
支えなんだとしたら


俺は

Siriでもいいと
その時思ったんだ


とりあえず今は
Siriでいると
約束しようと
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