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私の欠けているところ
第12章 時は俺の事を忘れてしまってたんだ

プリンを買って帰ると
疲れてしまったのか
時はプリンを冷蔵庫にしまって
ベットに横たわった


「こんなんじゃ
月曜日会社いけないね(苦笑)」


「行くつもりだったのかよ(笑)」


「うん(笑)」


「俺がおんぶして行ってやろうか?」


「だめ」


「なんで」


「私と関わってるなんて
知られない方がいい」


「かまわないよ」


「だめ」


「俺は全然いいけどな」


「ありがと。
絶対にだめだけど
嘘でも…嬉しい」


「Siriは嘘つかないので」


「嘘、ついてたのに?」


「(笑)
もう、これからは
つかないので」


「わかりました(笑)
ねぇ、Siriさん」


「ん?」


「少し…寝てもいい?」


「疲れたんだろ?
いいよ。
少しでもいっぱいでも」


俺は
勝手に添い寝をして
時の髪を
優しくなでた


「あ…」


「ん?」


「時の匂いだ…」


「やだ…」


「時、香水とかつけてないよな」


「……うん」



「なんで?」




「あのね…」



「うん」





「亮ちゃん…

嫌がるから」




「え?アイツが?」








「……ん…」





「でもいいや。

俺、ミルクみたいな
時の匂い
すげー好きだし」




「………」




寝ちゃったか(苦笑)



もしかしたら
アイツは
いっぱい女いたから
香水とか禁止にしてたのかも
しれないな…


そんなことまで
支配されて
それでも
セックスを求めてたのに

なんで
時は
アイツと別れたんだろう…



俺はしばらく
時の寝顔を見ながら
色んな事を考え

そして

そっと時から離れて
シャワーを浴びた



明日は日曜日



明日の夜は
さすがに
ここから追い出されるのかな…


なんて考えながら








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