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私の欠けているところ
第14章 俺は時のなんなんだよって叫びたくなる

結局俺は
我慢することができず

Siriから
時に電話をかけていた

Siriから
話しかけるなんてこと
ほんとはねーのに…


「もしもし」


「俺」


「うん。
お仕事終わったの?
お疲れ様」


時の声のトーンが
あまりにも普通で

悲しい


「うん。
飯、ちゃんと食ったか?」


「うん。
薬も飲んだ。
もう、元気」


ほんとかよ…


「アイツは?
来たりしてない?」


「うん。
大丈夫。
私、今お金持ってないし」


「金無くても
来るかもしれないだろ?」


「それは…無いと思う」


「わかんねーだろ?!
身体目的で
来るかもしれないじゃないか」


「あ…うん」


「だから
俺んちに来いって
言ったんだよ」


「…うん」


わかってる

俺の口調は
いつもよりキツイ

わかってんだけど
なんか
怒りがおさまらないでいた


「突然来て
押し倒されたらどうすんだよ」


「逃げる」


「逃げられるわけないだろ?
時の力じゃ。
やられてもいいのかよ!」


あ~…
何言ってんだ俺は

実際、時が
アイツにやられたわけでもねーのに
アイツに嫉妬してる


「……酔ってる?」


「……あ……うん」


そう
酔ってる

酔ってるから
俺…気持ちがふらふら…


「ちゃんと
ロックしてるから
亮ちゃん来ても
中には入れないから。
…大丈夫」


「…うん…」


「大丈夫?
気持ち悪くない?」


気持ち悪いって分かるほど
まだ
酔いが覚めてないんだ


「…酔って電話して…ごめん」


「ううん」



「今日……

全然連絡なかったから
心配してた」


仕事、手につかなかったんだ


「…うん」



「心配で心配で
何回も携帯見た」


泣きそうになったんだ


「……うん」



「なんも連絡ねーから…

もう…」



「……」




「俺のこと
必要じゃねーんだなって思って

そしたら
矢部さんに色々言われて
なんか
イラっときて

酒飲んで


寂しくて…電話した


俺ばっか
寂しくて

心配して


マジ…


だっさ…」





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