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私の欠けているところ
第15章 だから教えてくれよ、分からないこと、全部
「好きになって欲しかったんだから
いいんだよ」



「……」



「もしかしたら
時を嫌いになるかもしれない」



「……」



「それは
誰にもわからないよ

けど
今の俺は

時の欠けてるとこも

そうじゃないとこも

過去も
未来も
時々頑固なとこも
仕事頑張るとこも

ミルクみたいな匂いも
細い指も

自分のこと
棚に上げて
人の事心配して
自分の気持ちに蓋するとこも


全部



好きだよ」



「陸…」



「今すぐにでも
時を裸にしたいけど

ちゃんと
話を聞くまでは
我慢する」



「……」



「ちゃんと教えてくれる?

俺が聞きたいこと、全部」





「……うん」





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