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私の欠けているところ
第2章 『はじまり』に変わったのは
その言葉で
深海さんの様子が変わった
それまでは
少し困ったような感じで
笑っていたんだけど
深海さんは
「相談、のってもらえるんだ…」
って呟いて
携帯の電源を入れた
「のりますよ。
暇な時相手もします。
あー…なんてゆーか
Siriみたいに使ってもいいし」
「梶谷くんがSiri?(笑)」
「はい(笑)」
「面白そう(笑)」
「じゃあ…OK?」
「うん…いいよ」
こうして俺は
深海さんと
連絡先を交換することに
成功したんだ
男ではなく
友人として
いや
ただの
相談相手として