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私の欠けているところ
第3章 『あいつ』のせいじゃなくて

said 時
「あ…亮ちゃん」
梶谷くんと別れて
アパートに帰り
シャワーを浴びて出てくると
デートをドタキャンした亮ちゃんが
私の部屋に来ていた
「あ、ふかみん、お帰り」
「うん…ただいま」
こんな会話をしているけど
亮ちゃんは
私の鞄の中から
財布を取り出しているところだった
ずいぶん焦ってる感じ
「ふかみん、一万借りていくね?
どうしてもゲットしたい
おん…」
「おん?」
「おん…温泉のチケットがあって」
亮ちゃんは
そう言いながら
一万円札をポケットにねじ込んだ
まだ
貸してあげるなんて
言ってないのに
「じゃ、行ってくる!」
「あ……うん」
亮ちゃんと会えた喜びも束の間
あっという間に
亮ちゃんが出て行ってしまったあと
私は気が抜けたように
ベットに座り込んだ
ドタキャンの理由は
なんだったんだろう
仕事だって
言ってたのに…
「あ…亮ちゃん」
梶谷くんと別れて
アパートに帰り
シャワーを浴びて出てくると
デートをドタキャンした亮ちゃんが
私の部屋に来ていた
「あ、ふかみん、お帰り」
「うん…ただいま」
こんな会話をしているけど
亮ちゃんは
私の鞄の中から
財布を取り出しているところだった
ずいぶん焦ってる感じ
「ふかみん、一万借りていくね?
どうしてもゲットしたい
おん…」
「おん?」
「おん…温泉のチケットがあって」
亮ちゃんは
そう言いながら
一万円札をポケットにねじ込んだ
まだ
貸してあげるなんて
言ってないのに
「じゃ、行ってくる!」
「あ……うん」
亮ちゃんと会えた喜びも束の間
あっという間に
亮ちゃんが出て行ってしまったあと
私は気が抜けたように
ベットに座り込んだ
ドタキャンの理由は
なんだったんだろう
仕事だって
言ってたのに…

