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私の欠けているところ
第1章 『再会』から
その日の夜
俺は妙に深海さんが
気になって仕方がなかった
目を閉じると
涼しそうに目を閉じる深海さんと
肌に張り付いたブラウスが
脳裏に浮かぶ
どうしたんだ?俺
深海さんの年齢は分からないが
どう考えてもかなり歳上で
俺の経験上
年上は恋愛対象ではない
しかも
エロくて
ムラムラするような
胸元でもなかった
(谷間が見えていたわけでもないし
デカパイでもなかったという意味だ)
第一
深海さんと会ったのは
初めてじゃない
それなのに
あの横顔が忘れられない
俺は
そんな悶々とした気持ちのまま
次に深海さんと会うまでの数日を
過ごしたんだ