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第6章 苦しくて…苦しくて…

「あ、ごめん。
男の人が相手だと
また違ったりするのかな…」


「い、いやいやいや
いや違うんだ。
あ、いや違わない」


てか俺
男とヤッてるテイに
なってるしーー


「え？」


「あ、えーっと
普通。
そんな女の子と変わんない」


のか？
知らねーけど


「よかった」


「うん」


「で？」

バックやるのは

「まぁ…好き」


ほんとは
めっちゃ好き


「そっか…。
でもそればっかりって
どう？」


も、ほんと
どんだけ天然


「他もしたい」

時ちゃんと

「だから
そればっかりって
どうしてだと思う？」


「気持ちいいからなんじゃね？
え、てかなんで
そんなこと聞くの」


「亮ちゃん…」


でた
アイツの話


「うん」


「後ろしかしない」


「昨日？」


なんか
こっちが照れるな


「ううん
ずっと」


「ずっと？」


「あーうん
でもいい
何でもない。
よく分かったから」


「何が？」


「いいの、大丈夫」


そのとき
時ちゃんは
俺に苦笑いを見せた


「時ちゃん」


「ん？」


「今さ」


「うん」


「ハグされたいだろ」


俺がしたい


「そんなことないよ？」


このまま押し倒して
アイツがしてくれない
キスして
前からだって
横からだって
どっからだってしたい


「俺がしたい」


「梶谷くん？」


「彼氏の代わりに
キスしてあげてもいい」


いや、させてくれ


「もう（笑）
冗談ばっかり。
ほんと弟みたい」


弟でもいい


「冗談なんかじゃなくて」


俺が
時ちゃんを
満足させてやりたい

いや

もう俺が満足したい


「酔ってるの？」


酔ってなんかない

けど
酔ったことにしてもいい


「酔ってるかも」


「梶谷くん」


「ん？」





「梶谷くんがしたいなら

してもいいよ」