この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私の欠けているところ
第6章 苦しくて…苦しくて…


正直
俺はその時
時の気持ちを
何一つ理解することは
できなかった


言ってることは
分かる

けど
共感はできない


時の考えが
どうしてそうなってしまったのか
俺には
全く分からなかったんだ


でも

そこまで話してくれた
目の前の時の顔は
不安そのもので

俺が
次に何を話すのか
怖くて仕方ない感じだった



「大丈夫だよ。


叱らないし

時ちゃんを
好きなままだから」



「梶谷くっ…」



すると
時は静かに目を閉じて
涙を流した



「時ちゃんは

それで


幸せなの?」




「…ん…」



時の幸せって

なんなんだろう



「涙、俺が拭いていい?」



金を奪われ

身体を奪われ

それでも

アイツにそうされることを求める

時の幸せって


なんなんだろう



返事のない
時の涙を指で拭い

ひらひらとした
ワンピースの袖から出た
白い腕をさすりながら

俺には
何ができるだろうと
考えていた


「寒く…ない?」


「…うん」


「我慢すんなよ
鳥肌立ってるだろ」



「…うん」



「こっち来いよ」



俺は
時を立たせて
ソファに座らせ
エアコンの温度を上げると
寝室から自分のパーカーをもって
時のそばに戻った


「ごめんな
冷房効かせすぎた。

俺、酔って暑かったから」


そう言いながら
時にパーカーをかけ
俺は何度か
時の腕をさすった


本当は

違う意味で
熱くなってたんだけど
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ