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私の欠けているところ
第1章 『再会』から

「深海さん」


「ん?」


「研修した人
全員の名前、覚えてるんですか?」


「う~ん…だいたい覚えてるかな~」


「な~んだ。
俺の名前覚えてくれてるの
特別かと思っちゃいました」


俺はその時
マジでがっかりしたんだけど
深海さんは
わざとかわざとじゃないのか
俺の気持ちをさらっと受け流してしまった


「梶谷くんは知らないのかもしれないけど
私は研修する人のネームを作ったり
名刺を発注したりもするの。
だからだいたい覚えちゃうの」


「そっか…」


「梶谷くんこそ私の名前
よく覚えてたね。
びっくりしちゃった」


「覚えてますよ。
優しそうで綺麗な人だったから」


「クスッ(笑)
梶谷くん、モテるでしょ」


「え?」


「お世辞、上手」


確かに半分はお世辞だった

研修の時見た深海さんは
綺麗な人だったけど
ちょっとクールで
優しそうには見えなかったんだ


「お世辞なんかじゃ…」


「あ、あれ?
やだ…なんか違う…」


やっと気づいたのかよ(笑)

深海さんは
やっと道に迷っていることに
気がついたみたいだった
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