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私の欠けているところ
第7章 それでもやっと見つけた世界は

「時ちゃん」
「ん?」
「キスしたくなった」
「え?」
「聞こえたのに
聞こえなかったフリ
しただろ(笑)」
「クスッ(笑)
あっ…雨…」
「わ、嘘だろ!
マジふってきた!」
それから
突然の雨が降り
俺は時ちゃんの手を握って
走り出した
その雨は
かなりの土砂降りで
あっという間に
俺達はずぶ濡れになっていた
そのとき
二人の目に飛び込んできたのが
ホテル
「風邪ひくから」
俺のその一言で
時は
促されるまま
ホテルに入った
ホテルに連れ込んだのは
時の濡れた服の向こうに見える下着を
他の誰かに
俺は見られたくなかったから
だったんだけど…

