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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第12章  複雑な快楽
  


「あ、あぁー!!」


 液を挿れられその度に恥ずかしい音を出しながらの排泄が幾度続いたのか・・・もう意識が朦朧として判らなくなった頃。


「頑張ったわね、月良さま。もう、終わりよ。」


「っ・・・ふっ、うぅ・・・・・・」


「あらあら。そんなに泣かないで。大事な準備だったの。
 もう今日は、しないわ。さぁ、お湯を溜めるから待っていてね。」


 疲労困憊の少女にそう告げてトイレを出る。


「うぅ・・・お兄ちゃん・・・・・・」


 助けなどないと判っていても探してしまう。兄が狂ったのなら自分も狂えばいいのだろうか。
 そんなことを考えながら意識を手放した。


 》 》


「支配人、遅かったですね。」


「すまない。妹の具合が思いの外悪くてな。」


 ホテルに戻るとフロントマネージャーと言葉を交わす。
 いま1番信頼する部下だ。


  
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