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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第18章 理不尽な折檻
「またな、良巳。次は、本当に息の根を止めてやる。」
無防備に床に寝転がっている男に告げて地下室を出た。
《 《
「ん・・・っ」
「目が覚めたか。」
「っ、・・・汰音?」
目が覚めて最初に見えた姿に驚いた。
「久しぶりだな。」
「ここ、どこだ?頭、痛ぇ・・・」
「だろうな。出血は、酷くなかったし目が覚めたら戻ったら帰っていいて言われた。送るから支度しろ。」
「奈音がお前を呼んだのか?」
「そうだ。俺を便利屋かなにかと勘違いしてるんじゃないかアイツは。」
「そうだったか。」
ゆっくりと起き上がり出された着替えを始める。
「月良は、どうしてる?」
「なんだ、気になるのか?」
「当たり前だ。お前の為に身売りまでしたんだ。大事にしてるんだろうな?」
「ああ、〝大事にしてる〟(俺なりに・・・な)。」