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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第18章  理不尽な折檻
  


 含みのある言い方で返す。


「俺は、お前を知ってる。妹は、ずいぶんとお前を評価してたが・・・いまも〝妹が求める兄〟で居るんだろうな?」


「お前たちには、もう関係ないだろう。」


「お前な・・・」


「椥にも言っておけ。下らないことに気を回してると足下を掬われるって、な。」


 着替えを終えて立ち上がる。


「そうか・・・」


 強気な男にため息交じりに返すしかなかった。


 》 *


 身体に巡る熱は、冷めた。
 しかし長く身体のナカに玩具や牡があったのでなんだかスッキリしない。しかし開放された身体は、楽になった。


「奈音、さん・・・?」


 眠るまで居てくれたハズの家政夫を呼んでみた。窓と時計のない地下室では、相変わらず時間が判らない。
 いったいどれだけ時間が建ったのか。日付は、変わったのか。全く検討がつかない。


  
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