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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第20章 兄妹の、可能性
声を掛けてバスルームに入る。
「あらあら・・・」
バスタブの縁に凭れてうたた寝をしている。
「月良さま。危ないって言ったのに。」
お湯を抜いてバスチェアにタオルを引く。
「月良さま。さぁ、上がりますよ。」
抱き上げてバスチェアに座らせる。身体には、キスマークが至る処にある。
「首の開いたドレスが着せられないじゃないねぇ。」
人のことを言えた義理ではないが少女の身体を拭きながらブツブツ言った。
「・・・奈音、さん?」
「起きましたか月良さま。」
「ごめんなさい・・・寝ちゃった。」
「ええ、溺れなくってよかったわ。」
ボディクリームを塗りながら答える。
「まだなのか?」
「いま、上がりました。」
中までやって来た主に答える。
「月良・・・」
「んっ・・・・・・」