この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第20章 兄妹の、可能性
》 *
「月良は、どうした?」
「入浴中ですよ。」
「そうか・・・」
「気が進みませんか?」
「当たり前だろう。あのジジイ・・・〝逢わせろ〟だと。」
「仕方ありませんね。大金が動いてますから。」
「そうだが。俺への賠償金だろうが・・・」
「まぁ、月良さまに逢いたい気持ちは判りますけど・・・」
「なんだと?」
「だって椥さんが理由を付けてでも傍に置いて居たんですから。興味は、沸きますよ。」
少女の出掛ける準備をしながら主に答える。
「早々と帰る訳には、いかないからな・・・」
「椥さんに逢うのが本当は、心配でしょ?」
「うるさい。月良、長風呂じゃないのか。」
「はいはい。見てきます。」
主の言葉にクスッと笑いながらバスルームに向かった。
》 *
「月良さま~上がって準備しましょう。」