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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第26章 陰る光
「そう。なら、先に上がって準備をするわ。」
「判りました。」
背中を向けて家政夫が出て行くのを待った。
「長湯しないで。」
少女に声を掛けてベスルームを出た。
「っ・・・驚いた。」
目が覚めたらバスタブに浸かっていたことにももちろんだが家政夫と入っていたことに驚いた。
「身体、痛い・・・・・・」
昨夜のことも朧気だし寝ていたと思うのだが身体が怠い。
「上がろう・・・」
ゆっくりとバスタブの縁を掴んで立ち上がる。
「へ・・・きゃっ!」
バシャンッ!
脚に力が入らず再びバスタブに座り込んでしまった。
「月良さまっ!!」
「奈音さん・・・」
「どうしたの?」
「1人で、上がれませんでした。。。」
「もう、待ていて。」
思っていた通りの出来事にクスッと笑って脱衣室に向かう。